―翌朝―[今朝は悲鳴ではなかった。ただ人の声、足音。そんなものが眠りから覚める直接の原因となる]――ん。また、なに、か…?[目を擦り、服を替え、部屋の外へ出る。ざわめく部屋の前。鼻腔を擽る匂いは鉄さびのよう。重いなにかが落ちて行く音は違う方向から]主よ[少し声が震えた]