― 廊下 ―[周囲のやりとりを聞きながらぐすぐすと鼻をすすっている。 オリガが困惑しているのを見て、レイスが部屋に戻る姿を見て。 ユーリーやウートラが何かを感じたらしいのもみたけれど、中庭の異変には気づかなくて。 止まらない涙をとめようと目元をこすった] ―― おかしの、き、に、えいよう、をおくる、って……いってた……[小さな声で呟くように、部屋へと戻るレイスの背を見る。 レイスへとむかったような木の力はほかにはいまのところ感じなくて。 ただオリガの傍に引っ付いていた**]