[聞こえた咳の音。ハインリヒだとわかると、どこにいるのだろうと気配を探る。先ほどのヘルムートの言葉を思い出し] ツヴァイさん、私より先に、重い人に打ってあげて。 アーベルさんとか、先生とか。 私は、後でいいから。[そう言って、階下へ行こうと立ち上がる。ノーラはもう大丈夫だろうかとそちらを視た]