―草原エリア―[今度は弾けないように、細く絞った矢を作る。頭上に構えた杖から飛んだ魔法は、真っ赤な鼻にまっすぐ突き立った。悲鳴のような嘶きが響いて、馴鹿の身体が霞んでゆく]はーっ。[血の滲む膝と左肘を擦りながら息を吐いた。一息ついてからクリーチャーの消えた所に近寄って、地面に落ちていた金色の欠片を袋に入れた]休憩所もあった。[ぐるりと見渡して、どちらに向かえばいいのか首を捻る。最初の湖畔に戻れば分かるかと、多分そちらから来た思われる方向に歩き始めた]