―聖堂外―[団長が中へと運ばれたゆき、それから女は屋根に掲げられた十字架を見上げる。ふ、と、眉が寄り、くちびるを噛む。] 仇をとればかあさまは……[喜ぶだろうか。それとも哀しむだろうか。少なくとも記憶の中の養い親は仇討ちを喜ぶような人ではなかったと思う。カルメン自身のエゴがそんな考えを抱かせているけれど、エルザの声>>129が聞こえ、彼女の方へと顔を向ける。] ――…ええ、そうね。[促されるままに屋内へと向かう。]