─ ギュンターの屋敷 ─
[修理に向かうイヴァンを見送り、受け取った包みをもう一度落とさぬ様にしっかりと抱え]
さて、小父様はどちらにいらっしゃるかしら。
エーファに預けてもいいと思うんだけど…どちらにしても探さないと駄目ね。
[元団長と孫息子、どちらかに渡せば良いだろうと思うが居場所が分からない。
部屋も知らぬことだしと、まずは人の声が聞こえる方へと向かおうかと踵を返した。
だが、窓の外、見える氷の堤を視線に捉えると、あ、と声をあげて]
やっぱり、今年も綺麗に出来てる。
[届ける前に少しだけ、と。
氷の堤を見に、テラスへと出ていった**]