―二階/廊下―
[廊下に並ぶ扉、どの部屋が未だ空いているか
ひとつひとつ確かめねばならないと思った時、
聞こえたのは鍵と扉の開く音。
見えた姿は先ほど別れたフィグネリア>>124。]
やぁ。フィグネリアさん。……
[部屋の様子は――とでも声を掛けようとして、ぱちりと瞬いた。
最初顔を合わせた時にはあまり気になっていなかったのは、
あの時同じ場に居たタチアナにも意識が向いていたから。]
顔色が良く無いようだけれど――大丈夫かい。
……こんな状況だからってこともあるとは思うけれど。
[何処か青白く見える彼女の顔に。
先程アレクセイがタチアナに告げていたこと>>47を思い出す。]