─ 広間 ─
[旅人が最後に広間へ姿を現す>>120と、ギュンターがようやく集めた理由を話し始めた。
最初は歌い手の死について。
それは既に大半の者に伝わったことではあったが、その後が異なった]
『幻燈歌』……?
演奏会に歌ったあれが関係してるのか?
[問う声に返るのは是の頷き。
困惑の表情のまま、視線は一度ユリアンに向いた。
彼が感じていたものが現実となったと改めて思ったが故。
中央教会から書簡が届いていたという話には訝しげにしていたが、「なすべき事をなす」と言い切るギュンターと、旅人が零した言葉>>121に背筋を寒くした]