人狼物語 ─幻夢─

3 嘆きの島を臨んで


語り部 デボラ

−集会所・会議室−
[小机に長巻物を広げ、自警団員の若者に墨をすらせて、綽綽と記録をつけている]

 口伝じゃもう、継がせる者がないからねえ。
 最後まで記せる保証はないが、残せるとこまで残しておくさ。

 ああ、若いの。墨を持ったついでだ。
 ちょいとそっちへ、旅芸人の兄さんの名前の写しを……なんだ、ヒヨっこにしちゃ筋がいいじゃないか。
 フン、それに物覚えも悪くはない。婆はずっとここにいたからね。外で起きてたことは、あんたらじゃなくっちゃ分からない。

 どうだい、若いの。警邏団なんか抜けちまって、婆の弟子にでもならんか。
 ……冗談だよ、逃げるんじゃない。人魚のお嬢さんが拾われたときのこと、もう少し詳しく聞かせとくれ。

[そこには今回の事件のこれまでのあらましが淡々と、主観的な事実だけを抜き出すように綴られている。
 自警団の把握している記録、そしてデボラ到着後に集会所で起きた出来事の大半は、まもなく書きあがることだろう]

(134) 2007/01/22(Mon) 21:01:29

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