――友よ、冷たき刃を今ここに。[作り出した壁に手を触れて作るのは氷の短剣。当然ながらそれを振るう技能なんて持っていないけれど]――風乙女、彼のところまで確実に運んで。[無造作とも言える動きで投げた氷の短剣は、まっすぐに魔力を高めるゼルギウス本人へ向け宙を走る。けれどそれも効果を見てみようとしただけの牽制で。見ればウェンデルもなにやら集中している様子]考えることは皆同じ、かな?[スッと息を吸い込めば、双つの瑠璃がキラリと光る]