―南西・花畑―[二人からそう遠くない位置に降り立つ。風で花びらが幾らか巻き上げられた]……そうか。某も粗方見て回ったが、それらしき姿はなかった。[耳を垂らすエーリッヒに向けて、かぶりを振った]して、……誰だ。[それから視線は見知らぬ姿をした者に。エーリッヒは平然として見えたけれど、このような時だからか、向ける表情はいつになく険しいもの]