[そこでも人の死を見た。修道士の衣装で、気にはなっていた人]ぅ、ぁ[ダーヴィッドの声はかすかに聞こえたけれど、今の少年にはその言葉の意味がわからなかった。少なくとも、落ち着くまでは。胃からせりあがってくるものを、両手で押さえて、粗相はできないと、それだけが頭に。近いのは玄関だったから、自衛団員を押しのけて外に出て、地面に蹲る。何度も咳き込んで、生理的に涙がぼろぼろとこぼれて、それでも暫くの間は*震えたままだった*]