[幼馴染二人に別れを告げて男は小屋を出る。目元の赤みは先ほどよりは薄くなっているだろう。男は家の貯蔵庫から甘い金色の液体に満たされた瓶を取り妹の部屋から拝借したリボンを瓶の口に結んでそれをマクシームとカチューシャの家の玄関先に置く。飲み口の良い、甘く優しい葡萄酒は何時か彼女に約束したもの。本当は彼女の誕生日に贈ろうと思っていたが――]