[顔を上げ、旅人の部屋の扉を見やると、話を続けた。] ぼくは怖かったんだ。 でも、相手も怖かったと思う。 人狼だったとしても、人間だったとしても。 最後に彼の力が抜けて、とても安心した表情になったよ。 何か、とてつもなく重く苦しいものから、やっと開放されたかのような感じで。 ……ぼくがそう思いたいだけ、なのかもしれない、けれど。[エーファが何か話すならば、否定せずに頷きつつ歩く。]*