―館―[地面は固く、厚い靴でもその冷たさをわたしに伝える。じんじんと痛むつま先は、早く暖かい場所に行きたいと訴える。 吊り橋をゆっくりと渡る。髪が流れていく。 そして次の地面に降り立って、鞄の中から鈴を取り出す。りんりん、やさしい音が響く。 いつもの使用人が出てくる前に、わたしは*ペンを取り出した。*]■名前 Rosemary Lire■年齢 26■自己紹介 春を届けに。