―二階廊下―
気を使う必要はないよ。もう済んだことだ。
[声には特別な感情などない。
少し口許に笑みを浮かべた]
……努力ねぇ。まぁ、顔は仕方ないからなぁ。
せっかくなら武器にしてしまえばいいものを。
[じっと顔を見詰めて、そんなことを言う。笑う]
そんなに反発するから余計に可愛いと言われるんじゃないかな。
何、変わらなくてもいいと思うけど。
[同じように奥へと向けて足を進めようとして、ふと近くの部屋から音が聞こえたよう。
そちらの扉へと目を向けて、ここは誰か使ってるのか、と脳内にメモをする。
一歩分くらい、足が遅れた]