─ 屋敷・広間 ─
[外が寒かっただけに、暖かい広間に入るとホットして息をつく。広間の中を見回して。]
あら……。皆さん、お揃いですね。
[目を細めて、そう嬉しそうに口にする。
ただ、視線は主に男性陣に注がれていたが。
そしてギュンターの姿を見つけると。]
ああ、ギュンターさん。
お約束の品、お届けにあがりました。
[笑顔でギュンターに駆け寄り、抱えていた大きな包みの布を少しめくって中を見せた。
小声で、ボソボソと会話する。]
……ええ。前にもお話した通り、少し大人っぽい色が…良いかと思いまして。
子どもらしい柄より、その方が長く使って頂けるでしょうし。
……それに13歳ともなると、もう立派なレディーですから。…ね?お祖父様?