─広間/夜─
[暖炉横で猫を構いつつ物思いに耽っていれば、戻ってきたフォルカーが猫に声をかけ>>97]
やあ、お帰りなさい。
[にこり、と笑って声をかける。
猫は気にしない気にしない、と言わんばかりになぁう、と鳴いて、少年の足にすり寄った。
頑張ったね、と言いたいようだが、それは果たして伝わるか]
[やや遅れてイレーネが戻り、エーリッヒが広間を離れる。
暖炉側から立ち上がったのは、その少し後]
では、俺も一足先に休ませていただきますか。
ごちそうさまでした、美味しかったですよ。
[作り手たちに笑顔でこう言って、広間を後にする。
猫も、エルザに向けて礼を言うように一鳴きしてからそれに続いた]