─ 地下/武器庫 ─
[猟師の勘。
その言葉と共に向けられた明確な笑み>>131。
僕はどうにも納得が出来なかった。
隠れていない右目がジラントに対して猜疑の色を含む]
勘の割に、自信を持って言うんですね。
”とびきりの獲物”って。
………何か隠してませんか?
[何故だろう、気に食わない。
分からないことだらけの中で、この男は何かを知っている。
そんな風に思えて、何かを知ることに対する羨望と、何も分からない僕自身に腹立たしさを覚えた。
どうして、この人だけ。
ぐるぐると内を巡る感情は、次第にどす黒いものに彩られていく]