―会場のどっか―
へるぷみー!おじひをー!あたいはまだ死にたくねー!
[そんな叫びでリッキーが止まってくれるはずもなく。
引っつかまれてずるずると、あたいは会場のあっちこっちに引きずりまわされ100年前とおんなじようにあっちこっち氷柱を建てる作業をさせられたのさ。
若干サボり気味でも許されたのは、日ごろのあたいの行いのおかげだと思う。
(実際はリッキーが気を使ってくれたわけだけど>>102、そんな事にあたいが気づくのは100年早い、とは後世のあたい談)
大体39本くらい建てまくった後。]
飽きた。
[飽きた。
休んで氷柱立てて食って休んで……ってずっと同じ作業は飽きるんだぜ。
あたいが建てた氷柱を、暇してるどっかの小人が削って、鳥の形にしたり、帽子被った雪だるまみたいなの作ったり、狼作ったり、形変えたりするのは、ちょっと見てて面白いんだけど、それも飽きた。
そんなわけであたいはリッキーの目を盗んで、こっそり人ごみの中へと隠れたのでしたとさ。]