─ 音楽室 ─[視界の霞はそうかからずに溶けて消え。気を取り直し、窓辺を離れた]そうですね……もう少し穏やかなら、あわせて弾くのも悪くなかったんですけど。[オードリーの言葉>>137に、冗談めかした口調で言いながら、ピアノの前に座り]さて……気持ちが静まるように、穏やかな曲がいいかな、ここは。[そんな呟きの後、白と黒の上に指を落とす。高い音が一つ鳴り、静かに旋律が紡ぎだされてゆく。穏やかで優しいそれは、強くなってゆく風とは対象的に柔らかい]