─玉泉への道─[その場に彫刻師さんの姿もある>>129事に気がついたのは、細工師さんに声を掛けられた時>>134の事でした]……。さっき、ライヒさんの姿が、見えて、それで。[嗚咽交じりの声で答えました。いつもなら母に持たされているハンカチは、宿に忘れて来てしまっていました。仕方がないので、まだ止まらない涙を袖で強引に拭います]……。[宿に行こうという言葉には、無言で頷きました]