─祭り会場内─
あーうん、それは分る。
そうそう、使えればいいんだよね、使えれば。
[大雑把な説明の締めくくりに、さっきの杖の話をちらっと思い出し、うんうんこちらも頷いておいた。
いや使えてないだろう、とのつっこみする人など居るはずもなく。
青色のふわふわピノ君が今は居ない為、普段通りに精霊は見えないが、聞き取り難いには頷いて同意して。]
だねー、他の子に比べたら分り難いかも。
私じゃ何してるかも良く分からない事多いから、余計に何話してるのかわかんないんだよね。
[古代語選考している娘に話しかけてくる精霊が少ないのも手伝って、見聞きはするけれど、精霊の事情についてはあまり詳しくなかった。]
ピノ君がいたら、たまーに通訳してくれるんだけどなぁ。
[ふわふわの通訳はものすごく、断片的すぎてよけいに混乱する事も多いのだが。
ピノ君の事を聞かれたら、なついてるふわふわ、とさらっと答えるだろう。]