― 聖堂外 ―
ありがとう。
[作ったものを気にいってもらえるのはやはり嬉しいから、素直にそう落として]
味付けは好みが出るからね。
うちの母さんが作ってくれたのも甘かったなぁ。
[もう、それも今は食べられない、その思い出の分も甘くて。
……甘すぎて、自分好みの物を作るために菓子作りを始めた、というのは蛇足だけれど]
そうだね、何時までも元気でいてもらわないと。
うん、約束しよう。必ず、ね。
[そう言って、小さくウインク。出来たら指切りもしたかもしれない。
そこに、エルザの声>>129が聞こえたから、もう一度イレーネを見て]