……実際にどうなのかは、わかんないけど。あのひと、何かから、逃げてきたのかもね。それこそ、おおかみか何かから。[その辺りも聞く事ができたなら、と。今更のように、祖父とちゃんと話さなかった事を後悔して]ただ……何か抱えてて、すごく、苦しそうにしてたから。……それから解放されて……嬉しかったのかも知れない。みてないから、なんとも言えないけど、さ。[死が救いなんて思えないし、思う事もない。そも、少年が志しているのは人を生かすための存在なのだから。*]