─ 訓練所 ─ どうも。[苦無という比較的軽い武器だからこそ防げたという面はあるものの、厄介と思わせる程度の効力はあるようだ。 そして旋風とリボンの一撃は狙い通り二投目を弾き、更に紫雨の身を後退させる――不自然なほどに>>129][距離が空いたことで、紫雨の身が宙返るのを見る余裕はあった。 苦無の行き先はこちらでなく、後方の壁>>130] へえ……。[紫雨は壁の苦無を足場に、見上げるほどの高さまで飛び上がっていく。 確かに自身の組み立てた魔法では、あの位置までは届かない]