─ 台所 ─
お褒めいただき光栄ですお嬢様。
でもあんまり褒めると、料理長が嫉妬しますよー。
[>>135ぺこりと片手を胸の前に折り、頭を下げる。
料理長がこちらを見たなら、ちらと見て口端を上げた。]
お嬢様のお口にあうなら、大丈夫ですね。
はい、それじゃあコレ。
[そうまだ口動かしているヘンリエッタに、薔薇蕾のランドグシャが入った袋を渡した。赤いくるくると癖のついたリボンが端につけてあり、十分土産の形にはなっていた。中身はいくつか問題あるが。]
[満足そうな賛辞と顔に、つられるようにこちらもにっこり笑み浮かべる。]