先に言ったの、そっちじゃんかよっ![そういう問題じゃありません]は、おっもしれー。やれるもんなら、やってみなってんだ![灸を据える、という言葉に、口元を掠めるのは笑み。軽い跳躍で投げられた縫い針を避けると、空中で背中に背負っていた銀のロッド──『風雷棒』を器用に掴む]よっ、せいっ![威勢のいい掛け声と共に、小柄な背に収まるロッドは身長よりもやや長いサイズに伸び。降下の勢いを乗せた振り下ろしの一撃が、左の肩目掛けて繰り出された]