あ、あの、いえ...すみません![視線を合わされて>>139初めて自分が無遠慮に相手を見つめていた事に気付いて赤面しつつ、少年は慌てて頭を下げた]あの、僕、クロイツ神学校の聖歌隊で......去年、音楽祭の演奏会で、一度だけご一緒させて頂いたんです。[頬を紅潮させたまま、少々早口に伝えようとするのは、相手に不審者と思われたく無い一心だ、とは、見た目にも明らかだっただろう]あの時、とても、素晴らしい曲を聴かせて頂いて...僕、感動しました。[憧れにきらきら輝く瞳は、更に雄弁だ]