― 元宿・玄関→広間 ―
そーいや、部屋は勝手に使っていいんだよね?荷物置いときたいし。
[靴についた雪と土を軽く入り口で落としながら尋ねる。肯定の言葉が返ると、一拍間を空けてから、暖かな広間へ進んだ。]
…ふーん、コレについても不問なのな。
[途中小声でぽつりと呟き、触れるのは腰に下げたナイフ。
しっかりと鞘に収められ、止め具を外さなければ簡単に外れるものではないが、所持に制約が無い事に内心肩を竦めた。
そうして広間へと顔を出すと、そこには知った顔が少々。]
なんか…予想外のラインナップだね。よ、お疲れ。
[極軽い調子で広間に居た者らに笑んだ。
その中にブリジットの姿を見つけると視線を止めて、ひらと手を振った。]
よー。お嬢ホントに居たんだなぁ…。
[しみじみ呟いた。]