だって、団長さんはそう望んでいるでしょう。[中へ入ろうと動き出しながら紡ぐ声は冷たい]おばあ様も、団長さんと長くお話してたのだから。もしかしたらこうなる可能性を知っていたかも。それなら。『故人の意思を尊重しなければ浮かばれない』[無表情で結んだ言葉は、冷ややかを通り越した機械的な硬さを持っていた]