― 第二階層・食堂 ―酷い目…[と、言われても子供が想像できる『酷い目』は、大したことはない。]そっか、ねーちゃんピーマンの池地獄みたいな目に会ったんだ…大変だったな。[なかなかアレな想像だったが、顔つきは神妙だった。世話してくれる人には、何回か瞬いた後で。]とーちゃんみたいな人のこと?[父親の事に触れるときは、少し嬉しそうな顔をみせる。]そっか、だったら良かったな。[子供は父親が一番だったので、そういう人がいるのはいいことだ、とそう思って悪気なく言っていた。]