じゃ、俺も遠慮なく。宜しく、ミリィちゃん。…嗚呼。紹介が遅れたけど、こっちは――『俺はウルリヒだ!』[ずずーんと暗雲を背負っていた黒猫は、それでも話は聞いていたらしい。紹介しようとする言葉は、黒猫の自棄気味な名乗りで遮られた、が。]『…お前、こう、オトコがそんな簡単に頭下げるなよ。 ……良い奴だな。よろしく頼むんだぜ。』[先にも気遣ってくれた少女>>134にか、丁寧な礼をくれた鴉にか勢いを失い。照れ隠しに似て鼻先を前足で掻いた使い魔を横目に、忍び笑いを漏らすのだった。**]