そういえばお嬢様、その首飾り、旦那様からの贈り物ですか?[ふと彼女にはまだ早そうな、赤い宝石に目が行く。鳩の血だろう事は知れたから、余計に不釣合いにも思ったが、それでも数年経てば相応しくなるのだろうかと思いながらも、笑みはずっと湛えたままだった。]