― 聖堂外 ―
[「約束」と、そう言って結んだ指と声>>141
それとは違う温度を持った声と、落ちた言葉>>143
そっと、イレーネに声を掛けるカルメン>>142を見る。
その言葉に、一つ頷いて、イレーネと共に歩きながら]
イレーネちゃん
団長さんは、そしてシスターも、君がそういう事をするのは望んでいないよ…
君がそういう事は言っちゃいけない。
故人の遺志、なんて本人が残さなきゃわからないだろう?
だから、そんなことは考えちゃいけない。
[言い聞かせるように、それでも優しく。
出来るなら、この小さな手を、そんな罪で穢す事のないようにと]