……墜ちたら、駄目なんだよ。だって、負けたら、約束――契約を違えたら、わたしは「ここ」に存在していられない。あの世界の事は、ただ、寒かった事しか、憶えていない。[痛みは、生きている証でもあった。 けれどブリジットには、死に繋がる恐怖にしか感じられない。 突き刺さる牙を、引き抜こうと、手に取る。]この身体だって、わたしの、ものじゃない。あたたかい、のは、わたしじゃ、ない![拒絶。 振り払う。] 要らない!<――朱の鳥は、全てを、溶かす>