そうやって疑えば。…ライにだって、確証は無い。[足が止まる。同居人の部屋の前。暫し躊躇ってから扉を叩く。返ってくる小さな応え]起きてたか。調子は?[中へと入る。寝台の上にある住人。侘び言にはゆるく首を振る]ああ、まだ起きなくていい。それは気にするな。俺に出来ることなんて殆ど無いんだから。それにお前、軽いし。[最後は軽口のように付け足して。抗議が返っても背中で聞き流す。消えかかっていた暖炉を調節し。とことことやってきたヴィンデの頭を左手で撫でる]