[まず向かった先は、幼馴染の家。幼馴染はもう起きていただろうか、起きていなくても勝手に中へと入っていって彼と面を合わせる。近くに彼以外はいなかっただろうが、それでも彼にしか声が届かぬように顔を近付けて。]アーベル。──昨夜、私を守ってくれたのはアーベルか?[まっすぐに彼を見つめて、問いかけた。その時に掌の火傷は見つけられたろうか。もし見つけられたのなら、問いを確信に変えてその手を取り、すまないとありがとうとを囁いた。]