……好んで死にたい、と思うやつなど。
…………全くいない、とまでは、言わんが、そうはおらんだろ。
[言葉の間には、不自然な間が開くが、気づかれるかどうか。
は、と一つ息を吐き、何かを振り払うよに首を振ってから、研究員に関する部分には確かに、と短く同意した]
……いばらは、ここでも繁茂している……か。
[部屋に入ると、やはり目に付くのは壁の緑。
その下の壁面の色は、緑と重なり主張を強くする赤らしい。
さて、何があるか、と動こうとした矢先の、声]
……は?
確かに、そうだが……それが、どうかした、か?
[振り返りながら、問う。
向けられる笑み。天鵞絨は、僅かに細められ]