[胸をはった背の高い老人の声>>143に滲んだ涙を散らせて幾度か瞬きを繰り返した]
そっか……すごいんだ……
[素直に信じた。
というかいろんな温かいお菓子が木から生えているのだから信じるしかない。
ほろ苦さと程よい甘さのシフォンケーキを食べながらなる程と何度も頷いた。
しゃがれた声>>144がいう言葉には深く同意できるもので]
みどりいろ、のははじめて、みたから……
――ちゃいろくない、おかしは、あんまり、しらない……
[海を越えたどこかの口にでは緑色どころか蛍光色なお菓子もあるらしいが、それはまだ目にしたことがなく。
だからレイスにとても勇気がいった、と小さく告げるのだった
――もしかしたら、お菓子の木に蛍光色なお菓子あるかもしれないが。
それはまだお目にかかっていないのだった]