─回想・北の遺跡─[自分自身の時間流に干渉し、瞬間で移動する。移動する際には空中を経由するので、門が閉まっていても差し支えはなく。その姿は、北の遺跡の中に現れる]……さて。[周囲を見回し、人目がない事を確かめてから、右手首の腕輪に触れる。じゃらり、と音を立ててこぼれる二筋の鎖を右手に握り、その手を天へと翳して目を閉じる。鎖が波打つ。何かを探るように]