→ 宿直室近く ―[つないだ手>>142に感じる力はお互いの恐怖を伝えている。 駆け出した後は、言葉を交わす暇もおしむかのようになにもしゃべらず、階段を駆け下りて宿直室の近くまでやってきた]――……っ、は、はぁ……っ[体力ない桜子はここまでで息があがってしまい、すこしスピードが落ちる。 一之瀬がまだ大丈夫なのだったら、つないでいた筈の手は外れてしまうかも知れず。 息を斉えて顔を上げたときに、宿直室前に宮町や露島がいるのなら、その姿が見えたかもしれない]