―広間―
[mibouの変わり果てた姿を見てきて後、青ざめてその場にしゃがみこんでいたが、ややあって立ち上がる。
つかつか歩を進めて水の入ったグラスを手に取って、一気に飲み干した。もしかして誰かの飲み止しを飲んでしまったかもしれないが、知ったことではない。
ぺろりと舌で口回りの水気をなめとり、グラスを見つめた。]
気付けには足りないな。
酒は無いのか。台所を見てきても?
[疑問系とはいえ他人からの返答は聞かぬふり。
壁沿いに放置してあった己のパジャマをがばりと腕に抱き込んで広場を再び出て行った。]