確かに、僕にも聞こえた。[硝子を思わせる音がした方に、ちらと視線を向けて] 何か、あったのか。確かめた方が……。[こうは口にしたものの、あまり身体には力が入らず 駆け出すまでは出来ず、ソファに身を預けるままだった。] ……………。[その身体は、少しだけタチアナの方に向く。 幾人かの口に上がっていたニキータのことで、 彼女が呟いていた端的な言葉>>132が気に掛かっていた。]