─中庭・どこかの出店裏─
[一方その頃、トリスタンの盟約龍であるヒュレストはと言うと]
『うっひゃっひゃっひゃっひゃ、さっすがトリスの兄だけあるわ!
周りんことはようけ気付く癖に、自分ことんなると全く気付かへん!
あかん、笑いすぎて腹痛い!』
[笑いに耐えられず共に逃げて来たヴィターと共に大笑いしていた。
何名かの生徒は遠巻きにそれを見ていたかもしれない]
『はー、笑ろた笑ろた。笑い過ぎて涙出て来おったわ。
ヴィター、どないするー?
もうしばらくはあんまんまにしてみぃか?』
[目に溜まった涙をこそぎ落としながら、ヒュレストはヴィターに問う。その表情は悪戯っぽい、と言うよりは悪そうな笑み*だった*]