[脇腹の痛みと響に気を取られていたから
友梨や桜子へと向けられた春陽の声>>135は何処か遠い。
痛みが和らいだ頃に漸く耳に触れたのは
有名という桜子の声>>138]
あー…、選抜のことかな。
[友梨の言っていたことを思い出しふっと笑う。
次の選抜大会は自分たちが卒業する三月にある。
もう出場することは叶わないが後輩達に期待もしていた。
桜子がうろたえる理由が名前にちゃん付けという呼び方にあるとは
まったく気付いていないようで]
……?
如何かした?
[不思議そうに首を傾げば薄い色の髪がさらと頬に掛かる]