……それから、ね。
俺は、ユリさんの事、信じてるから。
[一度足を止め、真っ直ぐに見上げて静かに告げる]
力が示したから、じゃなくて……いや、それもあるんだけど。
ユリさんがさ、俺の事心配してくれて、一緒に歩いてくれて。
そのおかげで、今、こうやって立って、歩けてる。
……だから、うん。
この、わけわかんない状況、終わりにするために。
俺は、俺に出来る事を、全力でやる、から。
ユリさんとビルケが……ちゃんと帰れるよう、に。
[自分が生きるために、とは口にしない。
勿論、生きるのを諦めているわけではないけれど。
何より、この事態を終わりにしたいから。
思いを告げる蒼の瞳に揺らぎはない。*]