[そのさなか、お菓子の生る木へと語りかけた言葉は、他の皆には聞こえない言語でのもの。ニキータの姿が消えて間もなく、木の前の空間が歪み、一点の穴が開く。そこから魔力を送れば良いとの指示を残し、道の維持へと意識を向けて樹は沈黙する。注がれた“栄養”に木が反応を示す頃には眠りに落ち、伸びていた根も収まって、暫くは唯一本の木と化す*だろう*]