─ 厨房 ─[投げかけた問いに対する答えは、端的で。言い切られたそれに、微か、身が震えた。緊張を感じたのか、黒猫が威嚇するような声を上げる]……モリオン、静かにしろ。[そんな黒猫に、短く言って]そか、つまり、あなたには俺が邪魔なんだ。[端的な分析を一つ、返す。何故そうなるのか、そこまでは読み切れない。深く思考する前に届いた言葉が、意識を揺らしたから、も少なからずあるけれど]