─ 中庭・『世界樹の仔』近辺 ─
[それぞれ去っていく生徒たちを見送った後、ぐるり、と周囲を見回す。
氷の脚立近辺のあれこれは収束した様子。
ベアトリーチェがまだその場にいるなら、ひら、と手の一つも振ってから、委員のテントの方へと赴き、先に別視点から見たバランスについての突っ込みを入れる。
何気に、在学時代は所属していた祭事実行委員会。
今でも続くとある冬の風物詩イベントで伝説を構築した事と、それを打ち破られた(と、表向きには認識されている)事は、知る人ぞ知るお話。
ともあれ、そんな縁もあってか、何かあるとちょいちょいと祭事実行委員会にはちょっかいをかけていた]
さて、それではもう一つの方を……って。
[テントを出てからもらした小さな呟きは、樹の根元に向いて、そこで途切れる]
……何をしておるのやら。
[目に入ったのは、実に気持ち良さそうな様子で眠る一人の導師>>147。
時折講義に紛れ込んできたり、次元魔法を教えてくれ、と頼み込んできたり、と。
異界人である事とも合わせ、きっちり興味の対象となっている男の姿がそこにあった。**]